田原市立田原南部小学校

避難所宿泊体験

 7月23日(月)~24日(火)
 南部市民館で、5・6年生25名が参加し避難所宿泊体験を行いました。これは、災害時の避難所生活を想定した宿泊体験です。

 一日目は、消火器体験、救急法、防災グッズづくり、避難所スペース発表と設営、夕食づくり、ワールドカフェの6つの体験・活動を行いました。消火器体験では、予防課と南部校区の消防団員の皆さんに消火器の使い方を教わりました。

 救急法では、予防課の方から急病人やけが人が出た場合の搬送の仕方、サランラップを利用した止血法、骨折した腕をレジ袋で固定し痛みを和らげる方法などを学びました。

 防災グッズづくりでは、防災対策課の方から新聞紙を使ったスリッパづくり、紙皿づくりを教わりました。子どもたちは、自分の足には大きすぎるスリッパを履きやすいサイズに改良したり、中敷きを入れて履き心地をよくしたりするなどの工夫をしていました。

 避難所スペースづくりでは、事前学習で自分たちが考えた避難所のスペースづくりの提案を班ごとに発表し合い、最後に予防課の方からアドバイスをもらいました。

 そして、自分たちのアイディアを生かしたスペースづくりを行った後は、スマイルの会の皆さんに教わりながら、パッククッキングによる夕食づくりを体験しました。一人分の野菜とカレー粉を切ってビニール袋に入れ、はそりで煮ました。あわせて、校区・自治会の皆さんからは、はそりでご飯を炊く方法を学びました。
 
 夕食後は、防災について討論するワールドカフェを行いました。防災への備えについて自由に意見交換しながら、楽しく学ぶことができました。夜は、自分たちで工夫した避難所スペースに段ボールを敷いて眠りました。      

    

 二日目は、朝の集いに続いて乾パンとスープの朝食、避難所生活を健康に送るための学習、リラクゼーションを体験しました。
 朝食は、班ごとに配付された少しの乾パンを、自分たちで相談し分け合って食べました。

 その後、健康課の方から避難所生活を健康に過ごすための注意点についてうかがいました。感染症を予防するために気をつけることを聞いたり、水を使わない歯磨きを体験したりしました。

 リラクゼーションでは、避難所生活が長期化した時の対処法を赤十字奉仕団の皆さんから教わりました。体や腕、手のひらのマッサージ、足湯などを体験することができました。お年寄りに優しく声をかけたり、マッサージをしたりすることで、自分たちにも避難所でできることがあることを子どもたちは学びました。最後に、心を込めて南部市民館の掃除をし、二日間の避難所宿泊体験を終えました。

 子どもたちは、この体験を通して、災害時には地域の方や周りの人と助け合いながら生活すること、思いやりの心をもって生活することの大切さに気づくことができました。