今日は気分を変えて、校外からのレポートです。
◆4年総合的な学習 ~コアジサシのデコイ設置~
”デコイ”とは何ぞや…。やがてわかります。
4年生が海の学習の一環でこれから表浜に向かいます。
子供「行ってきま~す。」
私「行ってらっしゃい。しっかり勉強しておいで!」 と言いつつ、私も大人の事情で後からついていくことに。後ろの3人、遅れてますよ!つい、世話を焼いてしまいます。
とりあえず、海まで来ました。会場確認のため、しばらく休憩となりまして。
子供たちは、水分補給した後は三者三様、気ままに過ごしています。
おやっ?男子が一人、流木を担いで、歩いてきました。しばらく観察してみました。
今度は、小脇に抱えてあっちへ駆けていきます。
さらに、長い竹竿を拾ってきました。
外から見ると、無駄に体力を使っているとしか思えないんですけどねぇ。
やはり、無駄に疲れたようです。
担任「おおい。早く来~い。」ここからが本番です。
前に立つのは、あかばね塾の講師さんと、野鳥の会の方です。本日の活動内容について説明を聞いています。
講師「今日は、いよいよ”デコイ”を並べます。」また出ました。デコイって何?もぅ少しお待ちください。
講師「その前に、準備が必要です。~」
要約します。これから行うのは、絶滅危惧種のコアジサシの営巣を促し、繁殖の手助けをするための活動です。そのため、雛が天敵のカラスなどから身を隠す場所が必要です。そこで、この海岸に多数ある流木をあちらこちらに配置しようというわけです。
講師「前を見て!流木がかたまっているね。」
講師「あのままだと、上にカラスが止まって雛が狙われてしまいます。そこで、今から皆さんであの流木を運んで広げますよ。」 おや、彼の表情が冴えないように見えるのは私だけ?まさに彼の出番と思うんですがねえ。
それはさておき、早速作業開始です。
お待たせしました。デコイです。
色塗りは、子供たちが行いました。全部で100個ほどあるそうです。いよいよ並べますよ。
作業も一通り終わるころ、子供たちが何かを見つけて騒いでいます。
卵です。いくらなんでも早すぎない?!
講師「おーっ。これはシロチドリの卵だねぇ。近くに母鳥がいるんじゃないかな。」<資料>シロチドリ
出典
https://zukan.com/jbirds/leaf78035 そういわれて、よおく目を凝らして眺めていると、確かにいました。砂浜の上を、走ったり身をかがめたりして、周辺を行き来するシロチドリです。
※動画もバッチリ撮ったんですが、ここにアップするだけの技がなく、お見せできないのが残念です。
最後に、繁殖予定場所に注意喚起の表示を括りつけました。さりげなく、最初に本校の名前を書いてくれています。関係する皆さんの子どもたちへの期待の大きさが伝わります。
子供たちは、どんな思いでこの海を眺めているのかな。
<資料>コアジサシと雛
出典
https://zukan.com/jbirds/leaf106180 こんな風景が、もう少しすると見られるのかな。
*おまけ
西方の浜で、隣の小学校が地引網を行ったようです。
昼過ぎに、隣の学校から電話がかかってきました。
私「地引網、できてよかったですね。見ましたよ。」
隣の校長「あ、そうなの。いやあ、最高!」
私「魚はたくさん取れたの?」
隣の校長「多くもなく、少なくもなく、ちょうどいい量だった!」ある意味、これ以上贅沢な感想ってあります?
隣の校長「ほしい子供に配って、それでも余ったから〇〇さんたちにも持っていってもらった。」
私「それで、こちらにも?」隣の校長「がはは。」※いいんです。魚がなくたって、こちらも赤羽根の自然を満喫しましたから。やせ我慢ですか?いいえ、本心です。