田原市立東部中学校
「命の授業」腰塚勇人さんから
【命の授業メールレター】今、何を学び習得するか ~生きる力が試されている~
「命の授業」の腰塚勇人です
リスクマネージメントという言葉をよく聞きますが、私がこの言葉を聞くと思い出すのが、小学生からやってきたバスケット。当然、ゲームになれば相手のチームは勝つために、チーム対しそして私に対しイヤなことをしてきます。違う言いかたをすれば、ウィークポイントをついてきます。左手でのドリブルが得意でなかった私。
当然、相手は私の右側をディフェンスし、左手でボールを扱わせようとします。その結果、ボールがうまくコントローできず、どこかへ行ってミスをするか、ボールを持っていることがストレスになり、すぐに味方にパスしてしまい、自分のボールを持ってのプレー時間は少ないから、得点は伸びず悔しい思いをします。
自分の力のなさを痛感させられます。チームプレーなので色々な役割や仕事があり、また、自分の強みやストロングポイントを磨き生かすことで、ある程度までは通用しても、高い目標のあるチームではこんなのできて当たり前でしょっ!です。
この場面だったら相手はどんなイヤなことをしてくる?それにどう対応する?選手一人ひとりに、総合的なバランスの取れた高い技術と、状況に応じて考え対応するリスクマネージメント力が要求されます。私の強みは言われたことは、一生懸命にする素直なところ。今も変わっていません(笑)今までの54年間の人生においても、たくさんイヤなこともされてきました。ピンチなこともたくさんありました。この新型コロナでも、まさに今、イヤなことをされています。
それも、自分の仕事や人生がメチャクチャになるかもしれない。それ以上に、命が亡くなる危機との直面です。私のバスケットで言うなら、左手でドリブルをせざるをえない状況に追い詰められています。
いや、それ以上にコートの上で何をどう対応したら良いか全く分からない、プレーが全く通用しない、もっと厳しい状態です。こんな時、まず監督や仲間たちから言われること。
「落ち着け! 冷静になれ!」そして、監督の指示をしっかり聞いて、それをできる限り行動する。そうなんですよね。誰かを責めて文句を言ったり、キレたり、不貞腐れたり、誰かのセイにしたって、何もうまくはいかないんです。
バスケットなら、コートから出てベンチで頭を冷やすことはできますが、私たちの人生はそうはいきません・・・今、この状況では、冷静になって専門家の言うことを聞くことであり、それをできる限り行動すること。敵は人間同士でも、政府でも、どこかの国でも、まして家族でも、医療従事者の方々でも、感染された方でもなく、新型コロナウイルスなんです。
試合中、自分は一生懸命にやっているのに、自分勝手で適当に自分の都合でチームのルールも守らず、どっかで俺は上手いからみたいな上から目線の仲間がいると頭にきます。
それをこの状況で感じる人がいるから、頭にくるし、文句も言いたくなります。だけどです。だからこそです。同じような生き方、行動はとるのをやめませんか。私はあんな生き方、言動はしない・・・
そして同じ方向を向いて今、頑張っている仲間たちもいっぱいます。日本中の多くの方は支え合え、助け合える仲間です。チームメイトです。私たちチームニッポンが今乗り越える目標は、新型コロナに勝つこと。そのために、監督である専門家の方の指示をしっかり聞くこと。そして、自分で考え行動すること。今のこの体験をしっかり経験値に変え、あの時は・・・と笑ってすごせる未来を、自分の手で仲間たちと作りだしたいです。
私たち大人の生きる力が試されています。そんなこと考えていたら、テレビでスラムダンクやってました!懐かしい~今日も素敵な一日になります。その工夫をします。命あることに感謝です。
命を支え守ってくれてる皆さんに感謝を込めて
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