田原市立高松小学校

2021年10月の記事一覧

”キルトに込めた思い”~近藤真弓さんに学ぶ~(6年)

 10月1日(金)、6年生は総合的な学習の時間を使って、日本有数のキルト作家であり、高松小学校の卒業生でもある近藤真弓さんについてのお話をお聞きました。講師は、今年も高松校区在住の柴田ひろ子さんです。柴田さんは生前の近藤真弓さんと親交があり、多くの作品作りを間近で見られてきた方でもあります。近藤さんの人柄や生き方、また柴田さんでしか知りえない近藤さんの素顔をお話しくださいました。
 近藤さんはキルト作家として国内外のコンクールで頭角を現し、数々の受賞歴がありながらも、決して自慢することがなかったので、近所の人も近藤さんが有名なキルト作家であることに最後まで気づかなかったそうです。近藤さんは惜しくも東日本大震災の年に病気で亡くなられましたが、生前お世話になった福島の方々のために、ご自身の作品をすべてオークションにかけ、その収益を復興のために役立ててほしいと遺言を残されました。そうした近藤さんの優しさは、近藤さんの多くの作品からも伝わってきます。今日は、柴田さんがお持ちの近藤さんのキルト作品も見せていただきました。子どもたちは作品を一つ一つ見せていただくたびに、その出来栄えのすばらしさに「おーっ!」という驚きの声を上げていました。今日のお話をこれからの学習につなげていってほしいものです。